TableauトレーニングとQAサポートの併用で社内のTableauユーザーを増やしデータドリブンな組織へ
導入事例:日本化薬株式会社様
「「日本化薬株式会社」は、1916年の創立以来100年を越えて基盤となる「火薬」「染料」「医薬」「樹脂」の保有技術を駆使し、これらを融合・変化させながら、機能化学品事業、医薬事業、セイフティシステムズ事業、アグロ事業の4事業で時代のニーズに応える製品を提供しています。
今回、キーウォーカーのTableauトレーニングとQAサポートを活用されている同社でどのような背景から導入に至ったのか、導入後の効果も踏まえて機能化学品事業本部色素材料事業部業務部の黒濱様にお話を伺いました。
機能化学品、医薬、自動車安全部品、農薬など 多彩な事業が強み
ーーはじめに事業内容・業務内容についてお聞かせください。
黒濱様:日本化薬は、機能化学品事業、医薬事業、セイフティシステムズ事業、アグロ事業の4事業を展開しています。
機能化学品事業は4つのサブセグメントである、機能性材料事業、色素材料事業、触媒事業、ポラテクノ事業に分かれています。その中で私が所属しているのが色素材料事業部です。色素や染料、インク、機能性色素等の分野で多種多様なお客様に製品を販売しており、私自身は営業活動のサポートを行う業務部に所属しています。メーカーとして工場で生産した製品をお客様に販売していく流れの中で、業務部はお客様の受注とその予測に関する重要な情報を基に生産・購買の調整を行い、事業部全体を効率的に運営しています。また、生産数量の調整や物流面での検討を工場と行う一方、売上や費用・利益の集計、品目ごとの原価を分析し採算性確認を行っています。
事業計画の策定においても、売上計画値を元に限界利益や固定費、最終的に営業利益をシミュレーションして算出し、直近では4か年の中期計画策定において業務部が中心となり、営業・工場・技術・開発各部門と連携しながら製品ごとの計画策定を担ってきました。
きちんとしたトレーニングサポートがあるキーウォーカーを紹介された
ーー「Tableauトレーニング」「Tableau QAサポート」 導入前に業務上課題となっていたこと
黒濱様:まず、私がなぜ最初にTableau導入を事業部内で1人ですることになったのかをお話します。先ほど申し上げた機能化学品事業本部では、Tableauを展開するにあたり配下の各事業部単位にキーパーソンを置き、Tableau社が実施している講習を受け、その1人が事業部内に展開・浸透させてゆく方針で進めていたため、私が代表として講習に行くことになりました。
その後、講習を修了し事業部内に展開していくフェーズになった際、Tableauユーザーをまず事業部内に複数名配置した上で徐々に展開する方が良いのではと考え、今回トレーニングサポートを受けるメンバーを4名選定しました。
講習で受けた内容を私が各メンバーへ伝達し教育をすれば良いという認識でいたのですが、そもそもデータも何もない状態では教育ができないため、Tableau Prepでのデータ整備から先行し取り掛かることになりました。
最初の2、3ヶ月はメンバー育成に取り掛かれず、一方、先行したデータ整備もスムーズに行えず、うまく進められない状況となっていました。そんなときに、Tableauに関するトレーニングやサポートサービスを行われている、Tableau社認定のパートナー等複数の会社の紹介を受け、検討することになりました。
サポートへの信頼と体系立った資料に魅力を感じた
ーーキーウォーカーを選んだ理由
黒濱様:初めは、私自身がTableau社の講習を受けて内容を理解できていたこともあり、YouTubeのTableauに関する無料動画を見ただけでいろんなダッシュボードが作れそうではないか、と考えました。しかし、学習スピードが遅いと学びの効果が薄れてしまうという懸念があり、メンバーにはしっかりとしたサポートを期間設けて受けてもらいスキルを身につけて事業部に展開していきたい思いがあり、サポートサービスを受けることに決めました。
複数の候補がある中で貴社を選んだ理由は、まず会話の安定感です。実際のトレーニングやQAサポートの場では、こちらから実現したいことを説明し、わからないことを質問し、それに対してレクチャーを受ける機会が頻繁に発生するため、貴社ならこちらの質問に対し、正確な回答をして頂けるのでは、という第一印象を得られたからです。
また、体系立てられた教育資料が事前に準備されていたことも理由の1つです。トレーニング受講者がその場で理解するだけではなく、未受講者にもスキルを継承してゆき、今後社内でTableauを展開するにあたり1つの資料をベースにできる機動性がポイントとなりました。
Tableauを運用するにあたり現実的な機能であるか否かの判断は重要
ーー「Tableauトレーニング」「Tableau QAサポート」を利用した後の効果
黒濱様:
現在、データ整備と教育を並行し実施しているため効果の程はまだわかりませんが、データ整備を進める中で事業計画の策定が始まります。事業計画策定時は数ヶ月の間で何度も数字を更新し吟味する流れとなり、昨年まではExcelのピボットテーブル機能を使い集計していましたが、データの変更時に書式が崩れると行ズレによるメンテナンスが都度発生していました。
複雑な複数の表データを取り扱っているためExcelでの集計・効率化に限界を感じていた中、Tableauというツールにより、データの変更に耐えられる便利さを実感できました。
TableauQAサポートのご担当者からは、トレーニング前に質問を行うよう提案を頂いていましたが、時間の制約があり事前に質問をした上でトレーニングに臨めないこともありました。しかし貴社には柔軟にご対応いただけて、当日になってから急きょ質問をしたり、その場でダッシュボードを作成しながら操作・機能のアドバイスをいただいたりと、大変助けられました。
また、質問に対してはとても紳士的にお答えいただきました。
QAサポートの後半日程では高度な質問もいくつか挙がり、事前に質問できていない状況でしたが、そういったケースにも、その場できちんと答えを出していただきました。
ご担当者の知識の引き出しの中から的確な回答を瞬時にいただいたのみでなく、Tableauの機能に搭載されていないため難しいという正直な回答をしていただいたことが非常に大きかったです。使っているうちに”Tableauは便利だから様々なことが実現できる”とわかる反面、実現できないことの要因が、実現方法を知らない自分にあるのか、そもそも機能として実現できないことなのか、という切り分けを難しいと感じていました。これを瞬時に回答いただき、機能範囲内でどういった見せ方ができるかという議論に進めたため、Tableau活用にあたり大きな効率化となりました。
ただ、学習したトレーニング内容を活かし、QAサポートにてTableauダッシュボード作成など受講者が実現したい技術的な質問をしていく、という流れを想定していましたが、私の想定が甘く、実際にはまず何をTableauで見せたいか定まらない状況でした。事例や見せ方という部品を紹介・伝授いただくことで、ダッシュボードのレパートリーを増やせたのではないかと感じています。サポート日程の終盤に更に事例のご紹介をいただいたのですが、もう少し早く聞けていたらよかったと反省しています。
ーー今回、4人受講していただいたのかと思うのですが、トレーニング・QAサポートの効果は実感していますか?
黒濱様:今回、4名にはExplorerライセンスを割り当てました。Explorerには細かいデータの整備が行えないですが、グラフ作成は行えます。viewerライセンスのメンバーから「こんな資料が見たい」と要望が出たときに、概ね整備されたデータの中からどんな見せ方ができるか、どんなグラフが作成できるか、までをExplorerの役割にしようと思っています。基本的なグラフ作成をExplorerで対応できるレベルには達したので、4名についてはトレーニング受講により結果が出せたと思っています。
ーー「Tableau トレーニング」の良かったところをお聞かせください。
黒濱様:トレーニング時間の最後の30分でTableauを使用し作成できるグラフを紹介していただきました。ご担当者が私達の習得状況を見て、グラフの活かし方まで掘り下げた話ができたので非常に良かったです。QAサポートは、こちらからの難しい質問にも関わらず、何とか解決方法を模索してくださった点も非常に感謝しております。
ーーキーウォーカーの評価についてお聞かせ下さい。
黒濱様:事前説明の時点でQAサポートやトレーニングをしっかりやっていただけるイメージがあり、実際のトレーニング中も、そして現在も丁寧に対応いただきました。
Tableauベースでのデータ発信の仕組み作りで事業部に展開
ーー今後の展望について
黒濱様:
事業計画を策定するにあたってTableauがどこまで活用できるかを検討しております。(これはまだ検討段階です。)今後は毎月の報告資料として事業部内へ発信しているExcel業績データをTableauで見られる形に落とし込み、報告そのものをTableauベースで発信できる体制にしていきたいと思っています。
体制構築にあたり、今回受講した4名のExplorerユーザーが多様なデータを基に様々なレポートを作成し、Exploror以外のメンバーが多角的な視点で資料に活用し、ひいては当社売上の伸長、利益性の改善に向けてさらにアクションが行える組織に変えていきたいです。
ーーこんなサービスがあれば良いな等のご意見
黒濱様:今回のQAサポートをface to faceで受講し効果が高いと感じました。新たに実現したいレポート・ダッシュボードに対して作成のお手伝いをしていただけるようなサポート形式があれば良いと感じました。
ーー本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。