自己紹介・筆者のレベル
- キーウォーカー データサイエンス部2年目(2023年4月入社)
- Tableauは入社後に初めて触れた
- 試験対策を始めた時点でのTableau歴は約10ヶ月
- 勉強期間は1日1~2時間で1ヶ月間
- 試験の点数は806/1000(合格ノルマは750)
試験概要
現状Tableau Desktopの試験は3種類ありますが、その中で最も基本的な試験とされています。内容は全てTableau Desktopに関する知識問題で、60分以内に45問を解きます。公式の言葉を引用すると対象者はこの試験は、Tableau Desktop の基礎的な知識とスキルを前提にしています。通常、その知識を基にして Tableau Desktop を使用した経験が 3 か月以上あることが推奨されます。です。技術レベル自体はTableau Desktopでいくつか簡単なチャートが作れれば十分だと思いますが、試験では細かい仕様や製品知識の理解も求められます。Tableau Desktopはできることが多いため、求められる知識の範囲もかなり広い点にはご注意ください。詳しい範囲は、公式ドキュメントの試験内容をご覧ください。 また、受験方法はオンラインでの受験とテストセンターでの受験の2つがありますが、テストセンターでの受験をおすすめします。オンライン受験の場合、カンニング防止のためにデスク周りを試験官に確認してもらったり、試験時間中も常にWebカメラの画角を意識する必要があります。テストセンター受験の場合はそういった準備や手間がないため試験に集中することができます。
試験対策
学習リソース
筆者が利用した教材はこちらの2点です。社内でUdemy Businessを契約しており、それを用いて学習しました。- Tableau Desktop Specialist Certification Practice Tests 2024
模擬試験が45問×4回分と問題量が非常に多く、問題傾向を把握したり時間配分の感覚を掴む上で重宝しました。 - 試験対策をしながら基礎スキルを身につける! ゼロからのTableau Desktop Specialist試験対策講座
Tableauの機能の隅から隅まで網羅した非常に細かく丁寧な教材です。冒頭に記載した通り、筆者は試験対策を始めた時点である程度Tableauの経験があったため最初から最後までは見ませんでしたが、上記の模擬試験で間違えた箇所の復習として使用しました。
学習フロー
- 模擬試験を1回分解く
- 間違えた箇所を復習する(動画+実際に操作する)
- 模擬試験を解き直して満点をとる
- 次の模擬試験を解く
- 1~4の繰り返し
ポイント
受験を通して気がついたことや、試験対策をする上で重要だと感じたことをまとめます。これから受験される方の参考になれば幸いです。規約の都合上試験問題の情報を載せることが禁じられているため、抽象的な内容となっておりますがご了承ください。1. 用語を正確に暗記する
データペイン、マークカード、ピルと聞いてTableauの何を指しているか頭に浮かぶでしょうか。他にも様々な用語がありますが、問題文の意味を理解するためにも個々の用語の意味は抑えておきましょう。2. 似た要素の違いを明確にする
- ライブ接続と抽出
- 連続と不連続
- グループとセット
- 結合とリレーション
- 集計と非集計
3. 直感的に操作していたことを改めて意識する
Tableauに慣れている人は細かい用語の名称を覚えていなくても場所で覚えていたり、逐一頭で考えなくても直感的に操作ができてしまいますが、操作手順を文章で書かれたり正確な手順を問われると意外と混乱します。学習フローの項で「実際に操作して復習する」と記載しましたが、動画やドキュメントを眺めているのと手を動かすのでは理解度が段違いであり、試験本番でも問題文を元に頭の中でTableau Desktopを操作できるようになります。新入社員の合格体験記
今年の4月に入社した新人が、2人も7月上旬にTableau Desktop Specialistに合格しました。2人とも入社するまでTableau未経験であり、Tableau歴3ヶ月での合格となりました。彼らに簡単なインタビューをしましたので併せて紹介します。Q1 : 勉強期間はどれくらいか
「1ヶ月」
「同上」
Q2 : 合格点数は何点か
「903」
「819」
Q3 : この記事で紹介した学習リソース以外にも使用したものはあるか
「特にない。模擬試験を繰り返し解いた」
「同上」
Q4 : 模擬試験の難易度はどれくらいだったか(初見でもある程度解ける、一問一問調べながらでないと進められない、など)
「初見では7割程度解けた」
「初見では5~6割程度解けた」
Q5 : 本番の試験問題のうち、普段の業務でTableauに触れた経験が活きた問題はどれくらいあったか
「当時はまだ業務経験があまりなかったので、数問程度だった」
「1~2割」
最後に
今回は筆者がTableau Desktop Specialistの受験を通して気がついたことや、試験対策を紹介しました。参考になれば幸いです。 Tableauはできることが非常に多いため、1から学ぼうとしても何から手をつければ良いのか分からずに困ってしまう可能性もあります。しかし、試験という道標があることで学ぶべき内容が明確になります。私はある程度Tableauを触ってから受験しましたが、そういう意味では未経験の人がTableauに触れる際のとっかかりとして受験することも選択肢の一つかもしれません。
この記事の著者:大槻南央