自己紹介・筆者のレベル
- キーウォーカー データサイエンス部2年目(2023年4月入社)
- Tableauは入社後に初めて触れた
- 試験対策を始めた時点でのTableau歴は約11ヶ月
- 勉強期間は1日1~2時間で1ヶ月間
- 試験の点数は763/1000(合格ノルマは750)
試験概要
Tableau Certified Data AnalystはTableau Desktop Specialistの上位資格であり、公式の言葉を引用すると対象者は必須なのは、Tableau Desktop Specialist 認定資格試験に合格できるスキルです。Tableau Certified Data Analyst 試験では、それより高いレベルのスキルセットが必要です。Tableau Desktop Specialist 試験の範囲となるスキルを持っていることが前提になっているため、その試験のレベルに当たる設問はありません。です(ただし受験自体に前提条件は無く、飛び級で受験しても問題ないです)。
内容は3部構成で、
- 知識問題(Tableauの仕様に関する問題):25問
- 実技問題(お題に沿ったVizを作成する):10問
- 知識問題(計算方法、グラフの作り方など実技寄りの問題):20問
試験対策
学習リソース
筆者が使用した教材はこちらの2点です。会社内でUdemy Businessを契約しており、それを用いて学習しました。- Tableau Certification – Desktop Specialist + Data Analys
試験の全範囲が網羅されています。各セクションの最後には小テストがあり学習→確認→復習のサイクルを効率よく回すことができます。また、一番最後には模擬試験として知識・実技問題合わせて43問のテストが2つ収録されており、問題傾向や時間配分の感覚を掴むことができます。 - Tableau Certified Data Analyst: Top Exam Prep Course
1番目の教材と構成は似ていますが、演習問題が実技問題に偏っており難易度も若干高めです。個人的には、上の教材を全部理解してそれでも余裕がある際に解くぐらいで十分だと思います。
学習フロー
- 1番目の教材のセクションを1つ分進める
- セクションの小テストで間違えた箇所を復習する(動画+実際に操作する)
- 小テストを解き直して満点を取る
- 1~3の繰り返し
- 一番最後の模擬試験を解く(同様に復習し満点を取るまで繰り返す)
- (余裕があれば)2番目の教材に取り掛かる
ポイント
受験を通して気がついたことや、試験対策をする上で重要だと感じたことをまとめます。これから受験される方の参考になれば幸いです。規約の都合上試験問題の情報を載せることが禁じられているため、抽象的な内容となっておりますがご了承ください。1. 関数や表計算の挙動を正確に思い出せる
試験概要でも述べましたが、Tableau Certified Data Analystの試験には実技寄りの知識問題が出題されます。「この計算式を実行するとどのような値が返されるか」「この表計算を実行するとどのような値が返されるか」などを把握しておく必要があります。うろ覚えだが色々試していけばいつかは目的のVizが作れる、という感覚ではこの問題は解けません。2. データ整形のプロセスをイメージできる
上で述べたこととほぼ同じ内容ですが、元のデータに結合・ユニオン・ピボットの処理をかけることでどのようなアウトプットになるかを頭の中でイメージすることも重要です。3. 実際に手を動かすことで知識を身につける
Tableau Desktop Specialistの記事でも同じことを述べましたが、やはりドキュメントや動画を眺めるだけよりも実際に手を動かす方が理解度が段違いです。例えば、簡易表計算の「次を使用して計算」は種類が多く、説明文を読むだけでは違いを理解しきれないかもしれません。しかし、実際の画面上でどの操作をするとどのように表示が変わるかを見ることで、理解しやすくなります。新入社員の合格体験記
今年の4月に入社した新人が、2人も8月上旬にTableau Desktop Specialistに合格しました。2人とも入社するまでTableau未経験であり、Tableau歴4ヶ月での合格となりました。彼らに簡単なインタビューをしましたので併せて紹介します。Q1 : Tableau Certified Data Analyst単体での勉強期間はどれくらいか
「1ヶ月 」
「1週間」
Q2 : 合格点数は何点か
「759」
「791」
Q3 : この記事で紹介した学習リソース以外にも使用したものはあるか
「特にない。Tableau Certification – Desktop Specialist + Data Analystを中心に勉強した」
「学習リソースの使用はそこそこに、他の人が書いた合格体験記(note等)をたくさん読んだ」
Q4 : 学習リソースの難易度はどれくらいだったか(初見でもある程度解ける、一問一問調べながらでないと進められない、など)
「実技問題は初見でも8割程度解けたが、Tableau Serverの知識問題は触った経験が薄いため4割程度しか解けなかった」
「noteを中心に勉強していたのでほとんど触れていない」
Q5 : 本番の試験問題のうち、普段の業務でTableauに触れた経験が活きた問題はどれくらいあったか
「2割程度」
「1~2割」
Q6 : Tableau Desktop Specialistと比較してどれくらい難易度の差を感じたか
「Tableau Desktopに関する問題は正直Tableau Desktop Specialistとあまり差を感じなかったが、Tableau ServerやPrepに関する問題は不慣れなこともあり難しく感じた」
「多少は難しく感じた。Tableau Dekstop Specialistを初級とするならばTableau Certified Data Analystは中級」
Q7 : 実技問題の難易度はどれくらいか
「正直そこまで難しくなかった」
「普段の業務での経験で十分通用した」
最後に
今回は筆者がTableau Certified Data Analystの受験を通して気がついたことや、試験対策を紹介しました。参考になれば幸いです。 自己紹介の点数を見てもわかるように薄氷の合格でした。1ヶ月間勉強はしていましたが、それでも本番では全くわからない問題もいくつか出題されました。それくらい試験範囲が広く、もし筆者がTableauの経験に胡座をかいていたら不合格だったと思います。しかし、試験時間は十分に長いため、しっかりと勉強し本番でも冷静にじっくりと考えれば合格できると思います。
この記事の著者:大槻南央